アルバート・ホールいっぱいの穴

ロイヤル・アルバート・ホールといえば、「A day in the life」でおなじみ(?)。

でも、この5月にそこで、クリームの再結成コンサートが行われたんですね。

日本版DVD、amazonではまだ予約受付ですが、

ここで「ホワイト・ルーム」をストリーミングで観られます。

Royal Albert Hall London May 2-3-5-6 2005

エリック・クラプトンのこのブラッキー、リイシューそれとも.....?

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ロバートはそんなことしない

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セッションズ・フォー・ロバート・J はDVDだけでも価値がある。

じっさいにはCDにDVDが付いている格好なのだが、このDVDの白眉は。

なんとロバート・ジョンソンがレコーディングしたビルの、まさにその部屋でのセッションが収められているところ。

だんだんと夕暮れがとっぷりと暮れてゆくなかの演奏はぞぞっと背中が冷たくなるような感じ。

そのせいか、ひとりで演奏してくれた方がファンにとってはうれしいのだけれど、ドイル・ブラムホールⅡとの共演になっている。

相棒のドイルがふざけてフラメンコ風に弾くと、クラプトンは本気で

 「いや彼はそんなことしないよ!」 という。

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ジョンレノンの友人と、魚屋のはなし

「その男」は札幌のワンルームマンションを仕事場にしていた。

ビデオ、オーディオ機材の山に埋もれており、わたしと友人は廊下になら
んだ折りたたみ椅子に腰掛けた。

先客がいかにもギョーカイ人のノリで仕事の話をしている。どうやらテレ
ビコマーシャルのCGをつくっているらしい。ディスプレイには飛行船が
編隊を組んで

    パチンコチェーンの名前が派手に浮かびあがった。


部屋を見回すと、フェンダージャズベースが見える。フレットレス仕様だ。
どうやらドラムセットもあるようだが、ここからは一部しか見えない。

窓はあるのかないのかわからない。きっと防音のためにふさいでしまった
のだろう。いま考えるとおそらくそうだ。

学生時代のバンド仲間である友人と、知床半島の魚屋であるわたしとがふ
たりでなぜこんなところにいるのかというと。


    ジョン・レノンの話が発端だった。


「ジョンの失われた休日」というエピソードがある。ジョンは妻のオノ・
ヨーコと一時別居にいたり、その期間すさんだ生活を繰り返していた。

その時代にジョンの飲んだくれにつきあっていた日本人ミュージシャンが
いるというのだ。しかも札幌に。

それが目の前の「彼」。まだ50歳前だと思う。

先客はどうもどうも、といいながらわれわれにぺこりとおじぎをして去っ
た。

わたしの友人が、「....さん、ジョンの話を聞きたいっていうんだけど」
と水を向けた。

かれはああ、あの話ね~、といいながらもう何百回も話したような調子で
語りだした。

イーグルスの「呪われた夜」のリードソロを考えたのは自分だ、と彼は言
った。

    「ジョー・ウォルシュって下手くそでさ」


教えるのに苦労したよ。じっさい、アメリカ人がああいう風にかっちり考
え抜いたフレーズを弾くなんておかしいと思っただろ。

ジョンとは「心の壁・愛の橋」に参加しただけだけど。あそこのクレジッ
トに......とあるのがそうさ。

いちばんたくさん仕事をしたのはビリー・ジョエルとだ。

ストレンジャーでエレキギターのアンサンブルが印象的でしょ。考えたの
がボク。あれで売れたんだ。ゴールドディスク何枚ももらったんで、おす
そわけがそのへんに転がってるはず。グラミー賞をとったとき彼は....


    「なぜ、日本にもどってきたのですか?」


そうたずねたのはわたしだった。

しかしその答えはいまは忘れてしまっている。おそらくそのときはすんな
りと納得したのだろうと思う。

表へ出たとき、札幌の冬空は冷えていた。

「まるでキツネにつままれたような話だな」 あまりにも荒唐無稽だ。ほ
んとはちがうんだろ。笑いながら車に乗り込むと、友人はいつになくまじ
めな表情でこう言った。


    「いや、あれはほんとうだよ」

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